まず 初めに 変化形 の ルール を 書いてみます
・(音の並びの) 順番 を 変えてはいけない
・それぞれの音を 何オクターブ でも 上下移動可能
これだけです
補足しておくと 2番目のルール の「何オクターブでも」の 部分は
実際には 楽器の音域等 によって 制限 されるでしょうね
これを踏まえて ジャズマテリア の 音程差 について書いていきます
3音マテリア の 音程差 は 2~12 になります。
記譜されたものを見てみましょう

音程差 が 2~12 の 組み合わせ なら何でもいいです
ただし 音符の色 に 青 を用いる場合は 注意 が 必要 です
※ 音符の色 については 別の投稿 に書きます
話 を 進めます
例えば 音程差 12 を超える 14 の 音程差 があるとします
例)c↑77

左が c↑77 を 基本形 で 記譜 したもの
右は c↑77 の 1番目の音 を 1オクターブ 上げて
3番目の音 を 1オクターブ 下げています
すると c↓55 となりますね
これは 3音マテリア の 音程差 2~12 に収まります
つまり c↑77 は c↓55 の 変化形 ということです
音程差 2~12 を 超える 並び は 何らかの 変化形 であると言えますね
上行 ↑ の 変化形 が 下降 ↓ になるとは限りません
例)c↑1 15 があるとします

左は c↑1 15 右は c↑1 15 の 3番目の音 を 1オクターブ 下げています
この場合 c↑1 15 は c↑13 の 変化形 であることがわかります
4音マテリア を 見てみましょう
4音マテリア は 「3音マテリア+1音」 と考えてください
4音の 音程差 は 3~23 となります
例を挙げます

左は 最小音程差 の 3 で、右は 最大音程差 となる 23 です
全て 黒の音符 で 記譜 する場合は 音程差 3~23 なら どのような 組み合わせ でも OK です
例)

しかし 音符 を 黒青 に 色分け する場合 不可能 となる 並び が出てきます
( 色分け は 黒青黒青 と 交互 にするのが 原則 です)
右の c↑723 を見てみましょう

左はこのままでいいとして、右は 1番目の音 が 黒 なので
1番目 と 同音 となる 4番目の音 を 青 にすることができません
これは 4音マテリア として考えるのではなく
c↑72 + C音、または c↑72 の 構成音 で
4音以上 の 旋律 を作ると 考えると良いと思います
黒青 の 色分け は 単 に 見た目 だけではなく、意味があります
※別の 投稿 で 詳しく 書きます
最後 に 3音マテリア、4音マテリア の
それぞれ 上行・下降 の 変化形 をまとめて載せます
ここでは 上行は #、下降は ♭ の 変化記号 を用います
c↑11、c↓11、c↑111、c↓111 で 見てみましょう
変化形 の 順番 に特に意味はありません
3音マテリア は 基本形、変化形6個、8番目 は 基本形 を
1オクターブ 上げたものです


4音マテリア は 1番目 が 基本形、14個の 変化形、
最後 に 基本形 を 1オクターブ 上げています


今回はここまでです