「ジャズマテリア」の表記と読みについて書きたいと思います
“ジャズマテリア “はこのように表記します:
c↑12 、 c↑234 、 c↓21 、 c↓325 など
c↑12を例にとってみましょう
記譜するとわかりやすいです

左 も 右 も c↑12 で表します
c↑12 の c は並びの開始点で、↑ は上昇を表します
1 は c から上に 1(半音の数)音程差があることを表します
2 は、2番目の音からさらに 2(半音の数)上の音を表します
12 は 12(じゅうに)ではなく、1 と 2 です
読み方は 日本人同士だと「しー・うえ・いち・に」でもいいですが、
世界中で活用して欲しいので
「すぃー・あっぷわーど・わん・とぅー」を推奨とします
上の c↓21 と c↓325 では「↓」が使われています
この “↓” は、音程が開始音から下降していることを
表しています
c↓21 はこんな感じです

c↓21 の c は並びの開始点 で、↓ は下降を表します
2 は c から下に 2(半音の数)音程差があることを表します
1 は、2番目の音から さらに 1(半音の数)下の音を表します
21 は 21(にじゅういち)ではなく、2 と 1 です
読み方は「すぃー・だうんわーど・とぅー・わん」ですね
英語の発音は皆様にお任せします
個人で活用する分には日本語読みでもいいですけどね
以上の4つのうち、c↑234 と c↓325 も挙げてみます。
これも 記譜 しましょう

これらも c↑12 と同じで、
c が開始音、矢印が 音程差の方向 を表します
c↑12 との違いは、音が1つ増えて 合計4音 になることです
ここまでの ジャズマテリア は全て基本形で記譜していますが、
4音マテリアの場合、音程差 の合計が 13以上 になると
変化形 の1つを 基本形 として 記譜する場合 があります
c↑12 10 と c↓1 11-5 を見てみましょう
まずはそれぞれの 基本形

変化形 の1つを 基本形 として記譜する場合は、

こうなります
c↑12 10 の方は 4番目の音 を 1オクターブ 下げていて、
c↓1 11-5 は 4番目の音 を 1オクターブ 上げています
このようにするのは 4音全部 を 1オクターブ内 に収めるためです
このような並びでも c↑12 10 と c↓1 11-5 の 表し方 は同じです
※変化形 については 別の投稿 で書きます
この2つは 表記 について 初めの4つ とは 違う部分 がありますね
c↑12 10 は間に スペース(半角) があります
音程差(半音の数) は 1、2、10 となりますが
1210 とするより 見やすさを優先して、という感じです
手書きの場合 でも 少し離す 必要があります
また、c↓1 11-5 の方は スペース(半角)とハイフン(-) が入ってます
音程差(半音の数) は 1、11、5 となっています
こちらも 見やすさ を優先しています
入れないと c↓1115 となり、別の マテリア と 混同 しそうです
声に出して読む場合 は ハイフン は 無視してください
開始音 に当たる c の部分は 全部 で 17種 あります
c _ c# _ d♭ _ d _ d# _ e♭ _ e _ f _ f# _ g♭ _ g
g# _ a♭ _ a _ a# _ b♭ _ b です
c♭、f♭ や e#、b# また、ダブルシャープ・フラット d##、a♭♭ は用いません
矢印は ↑ と ↓ の 2種
そして 基本的に 3音、4音 の 2種 となります
(例外として5音の並びが上下1つづつあります)
音程差 の 数字は 1 から 11 が使われます
※詳しくは 変化形 の 投稿 で書きます
今回はここまでです