ジャズマテリアの表記と読み

74 views 11:28 AM 0 Comments 2023年12月27日

 

 

「ジャズマテリア」の表記と読みについて書きたいと思います

 

“ジャズマテリア “はこのように表記します:
c↑12 、 c↑234 、 c↓21 、 c↓325 など

 

c↑12を例にとってみましょう
記譜するとわかりやすいです

 

 

 

 

 

 

 

左 も 右 も c↑12 で表します

 

c↑12 の c は並びの開始点で、↑ は上昇を表します

1 は c から上に 1(半音の数)音程差があることを表します
2 は、2番目の音からさらに 2(半音の数)上の音を表します

12 は 12(じゅうに)ではなく、1 と 2 です

 

読み方は 日本人同士だと「しー・うえ・いち・に」でもいいですが、
世界中で活用して欲しいので
「すぃー・あっぷわーど・わん・とぅー」を推奨とします

上の c↓21 と c↓325 では「↓」が使われています
この “↓” は、音程が開始音から下降していることを
表しています

 

c↓21 はこんな感じです

 

 

 

 

 

 

 

c↓21 の c は並びの開始点 で、↓  は下降を表します

2 は c から下に 2(半音の数)音程差があることを表します
1 は、2番目の音から さらに 1(半音の数)下の音を表します

21 は 21(にじゅういち)ではなく、2 と 1 です

 

読み方は「すぃー・だうんわーど・とぅー・わん」ですね
英語の発音は皆様にお任せします
個人で活用する分には日本語読みでもいいですけどね

 

以上の4つのうち、c↑234 と c↓325 も挙げてみます。
これも 記譜 しましょう

 

 

これらも c↑12 と同じで、
c が開始音、矢印が 音程差の方向 を表します

c↑12 との違いは、音が1つ増えて 合計4音 になることです

 

ここまでの ジャズマテリア は全て基本形で記譜していますが、
4音マテリアの場合、音程差 の合計が 13以上 になると

変化形 の1つを 基本形 として 記譜する場合 があります

 

c↑12 10 と c↓1 11-5 を見てみましょう

 

まずはそれぞれの 基本形

 

 

 

変化形 の1つを 基本形 として記譜する場合は、

 

 

 

こうなります

 

c↑12 10 の方は 4番目の音 を 1オクターブ 下げていて、
c↓1 11-5 は 4番目の音 を 1オクターブ 上げています

 

このようにするのは 4音全部 を 1オクターブ内 に収めるためです
このような並びでも c↑12 10 と c↓1 11-5 の 表し方 は同じです
※変化形 については 別の投稿 で書きます

 

この2つは 表記 について 初めの4つ とは 違う部分 がありますね

 

c↑12 10 は間に スペース(半角) があります
音程差(半音の数) は  1、2、10 となりますが
1210 とするより 見やすさを優先して、という感じです
手書きの場合 でも 少し離す 必要があります

 

また、c↓1 11-5 の方は スペース(半角)とハイフン(-) が入ってます
音程差(半音の数) は 1、11、5 となっています

こちらも 見やすさ を優先しています
入れないと c↓1115 となり、別の マテリア と 混同 しそうです
声に出して読む場合 は ハイフン は 無視してください

 

開始音 に当たる c の部分は 全部 で 17種 あります
c _ c# _ d♭ _ d _ d# _ e♭ _ e _ f _ f# _ g♭ _ g
g# _ a♭ _ a _ a# _ b♭ _ b です

 

c♭、f♭ や  e#、b#  また、ダブルシャープ・フラット  d##、a♭♭ は用いません

 

矢印は  ↑  と  ↓  の 2種

 

そして 基本的に 3音、4音 の 2種 となります

(例外として5音の並びが上下1つづつあります)

 

音程差 の 数字は  1  から  11  が使われます
※詳しくは 変化形 の 投稿 で書きます

 

今回はここまでです

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